ブログ
登録販売者
ブログ2017.07.21
『登録販売者』という資格をご存知でしょうか。
国が医療費削減のため病気とまでは呼べない症状は、なるべく病院に行かずに近所の薬局で売っている薬で対処してください、またその病気でもない症状は病院の医師ではなく薬剤師か登録販売者に相談してください。ということを奨励しているようで、以前は『薬種商』と言われていた資格です。
薬剤師で時給2500円~3000円、登録販売者だと1000円~1200円、少し安価で薬の相談が出来るスタッフを薬局やドラッグストアーは雇用することができるようです。
私は昨年この資格を取得しました。理由は『副業でドラッグストアーで働く』ではなく(笑)、当院で漢方薬やシップを扱いたかったからです。資格を取得してめでたく今頃は漢方薬が受付の前に並んでいる予定でしたが、いくつかの理由で断念しております。
その理由というのは2つあり1つ目は保健所の”壁”です。薬局と治療所は保健所へ別々に届けなければならず、入り口と空間は全く別でなくてはならない、というものです。なので”院内”では扱えません。ただし今後の規制緩和で変わるかもしれないようです。
2つめは漢方薬のウチの仕入れより保険の方が安い、ということです。保険診療で漢方薬を処方されると、健康保険で1~3割負担で薬が服薬できます。当院の仕入れ値で漢方薬をお客様に販売しても、健康保険より高いということです。
断念している理由のこの2点はある程度予想できたのですが、当院裏の勝手口と裏空間を薬局として登録し、どうしても飲んでいただきたいお客様に仕入れ値で漢方薬をお売りする、これも考えております。しかし実家の近所で懇意にしていただいている薬局に行き「在庫の山ように積まれた漢方薬」を目にすると、やはり二の足を踏んでいる状況です。
折角免許を取ったので近所のドラッグストアーでウチの閉店後にバイトでもしてみようかと思ってもみました。”肩こりにこのシップとこっちのシップどっちが効きますか?”や”こっちの眠剤とその眠剤、どっちがよく眠れますか?”って聞かれたら、『こっちのシップもその眠剤もよく効きますが、大聖寺治療院でマッサージされたほうが数倍効くと思いますよ!』な~んて答えたら、それは登録販売者ではなく”ウチのまわしモノ”ですね・・・。
バイトも延期のようです。