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塩分計で頭痛が楽になる!?
ブログ2017.10.06
突然ですが味付けは濃い方ですか、それとも薄い方ですか。
自信を持って濃いという方、多分薄いという方、様々だと思います。自信を持って濃いという方は塩分を控えなければならないと分かっていながら、中々やめられないという方だと思います。多分薄いという方はご自身ではそう思っていてもひょっとしたら違うかもしれません。味付けは生まれ育った環境や思い込み等が主観となって、日々の食生活の味付けに現れてくるのが一般的ではないでしょうか。
『85歳を過ぎて一人暮らし、外食は年に数回、お惣菜は買ったことがない』こういう方はどこにでもいっらしゃると思います。当院のお客様でAさんもその一人ですが、病院の血液検査で腎機能が低下していることを指摘され、生活指導で塩分を控えるようにと言われたそうです。私の味付け濃いのかしら?と来院されるなり困った顔で話されます。血液検査の紙を見せていただくと、腎機能の数値は結構高め。
私も困ってしまい、考えた末に出した答えはこれで、”塩分計を使っていただく”でした。早速ネットで取り寄せAさんの次の来院時に、インスタントの味噌汁で使い方を分かりやすいようやって見せてお渡ししました。そしてその次の来院時に頂いた言葉は、”私、少し濃かったみたい!”でした。ご自身の味付けが客観的に分かったことに大変喜んでいただけたのと、薄味にしなければいけないことを理解してくださったので、塩分計は大正解でした。
実はこの出来事は1年以上前の話で現在はAさん、塩分だけでなくふっくら体型から少し痩せられたこともあり健康そのもので血液検査値は正常をキープしていらっしゃいます。
その後塩分計は当院の待合室に立て札と共に置いて、ご希望の方にお貸ししております。”塩分計使ってみませんか?”の問いかけに、ほとんどの方が”面白そう、貸して!”と言われ、かれれこれ20名以上の方が使って喜んでいただいています。
しかし残念ながら1名だけ”いらない、見るの怖いから”という方がいらっしゃいます。その方のお名前はNさん、75歳で筋金入りの濃い味付けがお好きな方です。近くの漁港で生まれ育ったということもあるのかもしれませんが、血圧が高く肩こりがひどいと頭痛があり、その治療で当院に来られている方です。
Nさんには何度かこの塩分計を使ってみませんか?と誘っているのですがなかなか乗って下さいません。濃い味付けというのは体には良くないと分かってはいても、長い年月を経た習慣を改善するのは難しく思われるようです。
”Nさん、塩分減らして血圧が下がると肩こりや頭痛が楽になると思いますよ!” やり方はとっても簡単、塩分計をお味噌汁に突っ込んでセンサーが赤かったらお味噌を減らすだけですよ!
血圧が下がって肩こりも楽になったら当院への来院は減るかと思いますが、健康で長生きされて当院に末永く来ていただけたら、そちらのほうが本望ですよ。