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子供を猫背にする椅子
ブログ2023.09.01
増えている子供の猫背
『ウチの子の猫背を治したい』というお声を、最近よく当院で耳にします。
そのお声のほとんどは姿勢のいいお母さんで、お子さんの猫背を気にかけていらっしゃるようです。
当院ではお子さんの猫背にも施術にて対応しておりますが、施術後に『猫背体操と猫背にならない座り方』を必ず説明しております。そこで今回はその『座り方』と『椅子の選び方』についてお話しします。
猫背の原因というのは色々と考えられるのですが、まずその原因と言えば皆さんも認識されている通り、最近の生活習慣となっているゲームやスマホが挙げられます。
しかしこのゲームやスマホをすることが猫背になる原因なのかと考えると、違うのではないでしょうか。
当院は猫背の原因を、悪い姿勢で長時間行うことが原因であると考えております。
姿勢を良くすることで、ゲームやスマホが猫背になる”悪者”ではなくなるので、施術と併せて参考にしてみて下さい。
猫背にする椅子
猫背にならない大切なことの1つに、椅子の種類があります。日常、子供がどんな椅子に座るのか。
以下の写真は悪い椅子の一例です。
この椅子は一般的なダイニングにある成人用の椅子です。子供が猫背になっていますが、これは椅子に身体が合っていないことが理由です。骨盤を後ろに傾けて猫背になり背もたれと座面とのバランスを取ろうとして座るため、その結果猫背になります。
猫背にしない椅子
上の写真は身体に合った椅子に座っているため、姿勢よく座れています。
成人用の椅子は小学生の低学年ですと背中が背もたれに届かないので猫背になりにくいのですが、小学生の高学年位から成人用の椅子でも背中が背もたれに届くようになります。背中が背もたれに届くようになると、子供心に成人用の椅子を使用したいのか、成人用の椅子に座ることが多くなります。
この身体に合わない成人用の椅子に子供が長時間座ることが、子供を猫背にしてしまう原因の1つと言えます。
余談ですが、中学生・高校生で猫背は、この小学生の頃に合わない椅子に座り続けたことも要因の1つとして考えられます。
もし成人用の椅子にお子さんが座る場合は、上のように背中を背もたれに着けずに骨盤を立てて座るよう日常気にかけて下さい。
おススメの椅子
椅子と一口に言っても多様なものがありますが、もし新調されるのでしたら、当院がおすすめしている椅子は以下のようなものです。
理由は、
・丈夫で長持ちするわりに安価である
・塗装していないので塗装が剥げることがなく衛生管理が楽
・成長に合わせて座面と足乗せの高さが変えられるので長く使える
この椅子には乳幼児の脱落防止バーがお腹辺りについているため、5歳くらいから使いづらくなってきます。
そこで脱落の危険がなくなった頃より、以下のように脱落防止バーを外します。座面と足乗せをお子さんの体型に合わせて調整し組み直すことで、小学生の高学年くらいまで使用することが可能になります。
市販の安価なものでも正しい姿勢で座りやすいものもあります。
姿勢がなかなか改善されない場合は、施術を継続しながら普段使っている椅子を見直してみて下さい。
猫背にしない座り方
猫背にならない大切なことのもう1つは座り方です。
当院がおススメしている猫背にしない座り方は、以下の写真のように骨盤をしっかりと立てて座ることです。
そして、背もたれは”あっても無いように”使うのがコツです。
もし背もたれを使用する場合は、座面の一番奥に座って背中と背もたれの間に隙間を空けないように座るようにして下さい。
最後に
子供はすぐに忘れます。
何度伝えても忘れます。
それでも伝えて続けて下さい。
優しく背中をさすりながら、『姿勢よくしようね!』と。
そしてご自身も姿勢に気を付けるようにして下さい。
1人でも多くのお子さんが猫背を予防し、猫背から解放されることを心より願っております。