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ヨガで膝が痛い 1
ブログ2018.05.09
ヨガで膝が痛くなって治らない、という40代から60代の女性の方の相談を当院で度々受けます。
ご本人ではなく知人や母が、という相談もたまに頂きます。
ヨガのあぐらのポーズに憧れる方が多いようですが、原因のほとんどは『鵞足炎』と言われる病態で、膝の皿の内側のやや下辺りが痛くなります。
鵞足炎の説明は割愛いたしますが、インターネットの検索でこの鵞足炎を調べると、その原因から治療法まで様々なサイトが見られます。
このブログでは『ヨガと中高年の女性』にスポットを当てて、当院なりの解説をしてみたいと思います。
この膝が治らないと訴える『ヨガ好きの中高年の女性』ですが実は共通項目があります。
それは
・身体の柔軟性は軟らかい方ではないどちらかというと硬い方
・ヨガのあぐらのポーズは人生で初めて挑戦する
です。
順番に説明します。
まず『身体の柔軟性は軟らかい方ではないどちらかというと硬い方』ですが、実は軟らかい方は少し頑張るとこのポーズが出来るんです。とっても軟らかい方は頑張らなくても普通に出来ます。
逆に言うと軟らかくはない方、どちらかというとお身体が硬い方は、頑張らないと出来ません。頑張っても中々簡単には膝の硬いスジは伸びてくれません。それはなぜかというとお身体は軟らかくない、硬いお身体というのは生まれつきの体質だからなんです。
次に『ヨガのあぐらのポーズは人生で初めて挑戦する』ですが、40歳代というと人生85年として約半分が過ぎようとしている年代です。(失礼を承知で申し上げます。)お身体はどんどん硬くなりかけていませんか。その硬くなりかけていらっしゃる膝のスジを無理して伸ばそうとしているのです。
逆に10代・20代でこのポーズが出来た方が、20代・30代は仕事や子育てで遠ざかっていたけれど、40代・50代で再びやってみようか、という方は膝のそのスジが過去に伸びているので硬くなってもまた伸ばせばまた伸びるんですね。
解っていただけましたか?
中高年のお身体の硬い女性で、今まで一度もしたことが無いヨガを一念奮起して頑張って見ようという方、膝痛の予備軍ですのでヨガは慎重になさって下さいね。
次回は、『ではどうしたらいいの』をお送りします。