鍼灸治療
鍼灸治療の仕組みと効果
鍼って効くの?
鍼治療って怖いと感じる方も多いと思います。沢山鍼を刺すし、痛いのではないかと考える方もいるでしょう。また、灸での治療も何だか昔のおじいちゃんが背中に乗せているイメージがあり、古い治療方法だと考えている方も少なくないのではないでしょうか。
ここではそんな鍼灸治療について詳しく説明していきます。
鍼灸治療とは
鍼灸治療とは、東洋医学の考えに基づいて体を健康にする治療法で昔から長く行われてきました。東洋医学によると人間の体には、頭から足の先まで多くのツボがあると言われています。鍼やお灸でそのツボを刺激することで心身の不調を改善することができます。
鍼灸は、二千年以上前の中国で生まれました。
わたしたち人間の体には、怪我を自ら治そうとする自然治癒力というものが備わっています。なので、鍼治療により皮膚に鍼を刺すと、細胞が破壊されたと感知し、壊れた組織を治そうと白血球が集まって働いてくれます。
それと同時に、コラーゲンやセラミドなど肌を作るのに大切な成分を積極的に作り出す働きが起こるのです。このような自然治癒力によって新陳代謝が促されると、血行促進につながり身体の不調が改善されていきます。
期待される効果
鍼灸治療によって期待される身体への効果は、肩こり腰痛の改善、自律神経の安定、眼精疲労、美容効果など多岐にわたります。刺激する場所によっては、ダイエットからなんとバストアップにも効果があると言われ、鍼灸治療はかなり万能です。
特に近年では、パソコンを使った業務の増加やスマートフォンの普及により眼精疲労を訴えている現代人が多くなっています。そんな眼精疲労の原因の1つとして毛様体筋の疲労が挙げられます。ひどくなると、頭痛や肩こりめまいなどの症状も出てくるのです。ですが、眼精疲労も鍼でツボを刺激してあげることで改善する場合があります。目の疲れに悩んでいる方は是非1度、鍼灸院に行って相談してみてはいかがでしょうか。
鍼灸治療の副作用
鍼治療の副作用として、瞑眩や内出血が見られることがあります。瞑眩とは鍼の刺激により施術後にだるさや眠気を感じることです。しかし、これは鍼治療の効果により体が良い状態に変わろうとする反応で通常1日から2日で治ります。
内出血に関しても鍼治療の鍼は髪の毛の太さに近いものを使うので、1週間から2週間でだんだんと薄くなります。きちんとした鍼灸院では、打ち方や抜き方まで気をつけてくれますし、内出血の予防までしてくれるので安心です。
灸治療も後が残ってしまう場合がありますが、現在では跡が残りにくいお灸が登場しています。お灸と皮膚の間に緩衝材を入れることによって跡が残りにくい治療もありますので、安心して治療を受けてください。